パラグアイのスペイン語
こんにちは、Hiroです。
今回はパラグアイのスペイン語について書いていきます。
パラグアイのスペイン語の特徴で顕著なのは、一般的なTuteo(二人称単数の主語に"Tú''を使う)ではなく、アルゼンチンとウルグアイと同じくVoseo(二人称単数の主語に"Tú"ではなくVosを使う)であることです。
発音面ではアルゼンチンとウルグアイのようなSheísmoは使わず、標準的な発音をします。
Sheísmoについてはスペイン語ですが、下記に詳しいです。
https://sites.google.com/a/geneseo.edu/spanish-linguistics/spanish-phonology/zheismo-and-sheismo
私のブログの過去記事もよろしければご覧になられてみてください。
https://ameblo.jp/hiro-latinoamerica/entry-12718735554.html
上記のブログ記事で書きましたが、ya(例:スペイン語でもう、すでに)、yo(例:yo、スペイン語で私), lla(例:llave、スペイン語で鍵)llo(例:llorar、スペイン語で泣く)の発音はアルゼンチンの大部分の地域(ウルグアイの一部も)では、ya(シャ)、yo(ショ)、lla(シャ)、llo(ショ)になりますが、パラグアイでは、ya(ジャ)、yo(ジョ)、lla(ヤ)、llo(ヨ)になります。
イントネーションはアルゼンチンはイタリア移民の影響でイタリア語風の抑揚があり、パラグアイではパラグアイの第2公用語の先住民族の言葉、グアラニ語の影響があります。
グアラニ語の影響か経済的に繋がりが強い隣国ブラジルのサンパウロ州の方言の影響かはわかりませんが、パラグアイのRの発音、特に単語の語尾のR(例:amor、スペイン語、ポルトガル語共に、愛という意味)が他のスペイン語のように日本語のル(Ruのuを消したような音)に近い発音ではなく、英語のRのような発音になります。
スペイン語の動画ですが、よろしければどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=woFvDbWcPB4
語彙面では、グアラニ語の単語を使うこともあります。
そもそも、パラグアイ人の約8割はグアラニ語も話せるので、特に田舎に行くとグアラニ語で会話をすることが多くなります。
グアラニ語の語彙に関しましては、私のブログの過去記事にありますので、よろしければご覧になられてみてください。
https://ameblo.jp/hiro-latinoamerica/entry-12722701119.html
混血していない先住民族が多い、同じ南米のペルーやボリビアも先住民族の言葉を話す人は多いですが、パラグアイの場合、人口の約9割は先住民族グアラニ族とパラグアイを植民地にしたスペイン人との混血なのに、先住民族の言葉を話す人が多いのは驚きです。
次回もパラグアイについて書きたいと思います。
今回もお読みいただきまして、ありがとうございました!
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